
目次
一般社団法人で必要な印鑑とは
今回は、一般社団法人の設立・運営において必要となる印鑑について解説していきます。
実務上、一般社団法人の設立・運営では印鑑が必要となりますので、しっかりと確認しておきましょう。
当事務所では福岡県にて一般社団法人設立のサポートをしております。
お気軽にご相談ください。
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一般社団法人に必要な印鑑の種類一覧
それでは一般社団法人の実務上、必要とされる印鑑の種類を一覧で見ていきます。
(法的にはこれらの印鑑が必要なわけではありません。実印に関しても電子署名・電子証明書で代替可能となります。)
印鑑の種類一覧
・実印(代表者印)
・銀行印
・認印(角印)
・ゴム印
それぞれについて解説していきます。
一般社団法人の実印
一般社団法人の実印とは、設立登記時に法務局に登録する印鑑のことです。
法人の印鑑証明書には、この印影が登録されますので、非常に重要な印鑑となります。
この法人の実印のことを『代表者印』といいます。
一般社団法人の実印作成のポイント
一般社団法人の実印の規格は、「1cmを超え3cm以内」の正方形に収まるサイズとなっています。
一般的には『18ミリの丸印』とすることが多いですが、法人名が長い場合は21ミリというサイズにすることもあります。
書体は偽造されにくい『篆書体(てんしょたい)』が定番です。
篆書体以外では『印相体(吉相体)』も、偽造されにくく候補となってきます。
文字は印影の外側に『法人名(一般社団法人〇〇)』、内側に『代表理事之印』とすることが通常です。
文字については、実は決まりはありませんが、対外的な信用を考えるとオーソドックスなものがいいと思います。
まとめると、以下が一般的な内容となります。
・18ミリ
・丸印
・篆書体(or印相体)
・文字は『一般社団法人〇〇 代表理事之印』
一般社団法人の銀行印
銀行印とは、銀行で法人口座を作る時に届け出る印鑑になります。
実印と別の印鑑にする決まりはありませんが、預金を管理する重要な印鑑ですので、偽造のリスクを考慮すると新規に作成することが一般的です。
一般社団法人の銀行印作成のポイント
法人の銀行印は、実印との混同を避けるために、一回り小さい『16.5ミリ』の丸印で作成することが一般的です。
書体は実印と同じく『篆書体』『印相体』が定番です。
『印相体』は、文字が四方八方に広がっていることから、開運印相とも呼ばれ、縁起が良いということで銀行印として選ぶ方もいます。
文字は、シンプルに『一般社団法人〇〇 銀行之印』とします。
まとめますと、
・16.5ミリ
・丸印
・篆書体(or印相体)
・文字は『一般社団法人〇〇 銀行之印』
となります。
一般社団法人の認印(角印)
一般社団法人の認印とは、通常業務で実印を押す必要がない場合に使用する印鑑のことです。
例えば、見積書、請求書、領収書などに使用します。
実印は偽造されると、大きな問題となりますので、あまり色々な書類には押さない方が賢明です。
そのため、認印を作成して、通常業務では認印を押すようにしましょう。
形を四角とすることが多く、角印(かくいん)と言ったり、社印(しゃいん)、社判(しゃばん)、角判(かくばん)と言ったりもします。
一般社団法人の認印(角印)作成のポイント
一般社団法人の認印は角印(四角)で、『21ミリ』のサイズが定番です。
ただ、特に決まりはありませんので、18〜24ミリの間の好きなサイズにしてもよいでしょう。
書体は『篆書体』が定番です。
印相体でもよいですが、やや読みにくくはなります。
偽造をそれほど気にしなくてもよいですので、もう少し読みやすい『古印体』を選ぶという手もあります。
文字は通常は縦書きで、法人名とします。
法人名が短く、バランスが取りにくい場合は「之印」と入れたりすることも可能ですが、バランスに関してはハンコ屋に相談するとよいでしょう。
また、法人名にアルファベットが入る場合は、横書きで作成したりもします。
まとめますと、
・21ミリ
・角印
・篆書体
・文字は『一般社団法人〇〇』の縦書き
となります。
一般社団法人のゴム印とは
ゴム印とは、法人の『名称、住所、電話番号など』の印鑑になります。
このゴム印を作成しておけば、様々な書類において、いちいち法人名称等を手書きする必要がなくなりますので、非常に手間を省くことができます。
法人名等を印刷できるような書類であればよいのですが、手書きが必要となる場面も多々あります。
そんな時はゴム印を作成しておけば、非常に便利です。
各情報がセパレートできるタイプにしておけば、その都度必要な情報だけを押印できるので便利です。
書体は明朝体など読みやすいものであれば大丈夫です。
ハンコ屋さんでは、様々なゴム印が販売されていますので、法人に必要なゴム印を揃えておきましょう。
印鑑の材質について
最後に印鑑の材質について見ておきましょう。
材質に関しては、好みと予算で決めるとよいと思いますが、代表的なものを3つ紹介します。
黒水牛
まず、紹介するのは定番の『黒水牛』です。
黒光りした見た目は高級感もあり、耐久性にもすぐれた材質です。
値段もそれほど高くありませんので、迷ったら黒水牛にしておけば間違いないかと思います。
チタン
『チタン』は金属ですので、高級感があり、耐久性に非常に優れています。
金額は高くなりますが、高級感を持たせたい場合には候補となるでしょう。
ただ、やや格好つけた雰囲気も出るので、一般社団法人よりは株式会社の方が似合うかもしれません。
柘
『柘(つげ)』は古くから印鑑の材質として使用されるポピュラーな木材です。
価格が安いですが、耐久性は低いです。
見た目は高級感はありませんが、悪くもないといったところでしょうか。
印鑑はそれほど人に見せるものではないので、見た目に関してはご自身が問題なければよいと思います。
あまり安っぽいのは嫌だという場合は、値段は少し上がりますが、柘の中でも高級な部類に入る『薩摩本柘』という選択も良いかもしれません。
まとめ
以上、一般社団法人の設立・運営において必要となる印鑑について見てきました。
設立時にしっかりと印鑑を準備して、法人の運営をスムーズに進められるようにしましょう。
当事務所では福岡県にて一般社団法人設立のサポートをしております。
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