
在留資格について分かりやすく解説します
今回は『在留資格』について分かりやすく簡単に解説していきます。
そもそも『在留資格』や『ビザ』とは何でしょう?
まずは基本のキを理解して、徐々に在留資格について理解を深めていきましょう。
在留資格とは
在留資格とは、その名のとおり『外国人が日本に滞在するための資格』です。
在留資格があることで、外国人は日本に一定期間滞在して様々な活動を行うことができます。
一口に在留資格といっても、その内容は多岐にわたります。
観光等をするための在留資格や、留学するための在留資格、仕事をするための在留資格など様々なものがあります。
ビザとの違い
在留資格の話をする時に、よく混同しがちなのが『ビザ(査証)』です。
日本人が海外旅行をする際も「ビザを取らないといけない」ケースがありますので、在留資格より『ビザ』という言葉の方が馴染みがあるかもしれません。
ビザとは簡単に言うと日本に『入国するために必要』なものです。
一方、在留資格は日本に『滞在するため』に必要なものです。
簡単な説明にはなりますが、ビザは『入国』、在留資格は『滞在』のためのものと認識してもらえれば良いでしょう。
在留資格の種類
在留資格は2025年11月時点で、29種類もの種別があります。
日本に滞在する外国人はこの29種類の中のどれかを取得し、日本に滞在することになります。
在留資格の中には『仕事ができる』ものと、『仕事ができない』ものがあります。
観光や留学で在留資格を取得した外国人は、仕事をすることはできません。
ただし、資格外活動許可を取得すれば、制限付きで仕事をすることも可能です。(留学生がコンビニでバイトをするなど。)
一方、日本人と結婚した外国人や、特定の仕事をする外国人は、仕事ができる在留資格を取得することが可能です。(要件を満たした場合)
ただし、『どんな仕事でもできるか』というと、それは在留資格次第です。
例えば日本人と結婚した場合、『日本人の配偶者等』という在留資格になりますが、この場合は仕事に関する制限はありません。
しかし、例えば『技能』という在留資格を取得した場合は、仕事に制限が設けられます。
例として外国料理の調理師として『技能』という在留資格を取得した場合、外国料理の調理師として仕事はできますが、会社の経営などをすることはできません。
この点は外国人を雇用したいと考えている会社は注意しないといけません。
「うちの会社では〇〇や〇〇といった業務をしてもらいたい」と考えていても、在留資格がその業務に当てはまらないと『外国人を雇ったけど〇〇という業務しかさせられず困っている』というような状況になりかねません。
もし、在留資格以外の業務をさせた場合は、外国人と会社の両方が罰則を受ける可能性があるので、注意が必要です。
在留資格の期限
在留資格には期限が定められており、ケースごとに期限が設定されます。
(多くは3ヶ月・1年・3年・5年のどれかとなります。)
期限が近づいてきた場合は、決められたタイミングまでに更新手続きを行う必要があります。
うっかり更新を忘れると不法滞在となる可能性もあるので注意しましょう。
まとめ
簡単ではありますが、今回は『在留資格』の基本のキについて見てきました。
在留資格は29種類も設定されており、非常に複雑で難解な制度となっております。
まずは基本から学んで、在留資格について正しい知識を身につけていきましょう。


